Web媒介型攻撃対策ソフトウェア 「WarpDriveのタチコマSA」

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Text By:techhub Blog 編集部

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©士郎正宗・Production I.G/講談社・攻殻機動隊製作委員会

近年はネットワークが発達し、SNSや仮想通貨などオンライン上のやり取りが多く目立つようになってきました。それに伴ってサイバー攻撃も進化し、Webサイトを閲覧しただけでマルウェアに感染させる手口(Web媒介型攻撃)の被害が多くなっています。

そのような中、2018年6月1日にとても興味深いソフトウェア「タチコマ・セキュリティ・エージェント(以下「タチコマSA」)」がリリースされました。

2017年3月に始動したプロジェクト「Web媒介型攻撃対策技術の実用化に向けた研究開発=Web-based Attack Response with Practical and Deployable Research InitiatiVE(以下「WarpDrive」)によって生み出されたセキュリティソフトウェアで、世界的に有名なSFアニメ作品「攻殻機動隊」の「攻殻機動隊 REALIZE PROJECT」と連携し、ユーザー参加型の実証実験プロジェクトとして進められています。WarpDrive公式HP

実際に導入してみました

導入方法は公式ページに分かりやすく載っているので、簡単にセットアップができます。導入方法の解説

なお、前述のとおり、本プロジェクトはユーザー参加型の実証実験となっています。インストールする際は規約等についてを理解し、同意をしてから行ってください。また、タチコマSAは、Google Chromeの拡張機能のみの仕様になっているので、他ブラウザでの使用はできません。OSはWindows、Macに対応しています。(2018年6月25日時点)

タチコマSAには以下4つの機能があります。

1.閲覧中Webページの診断機能

2.悪性サイトブロック機能

3.ブラウジング履歴機能

4.ダッシュボード機能

実際にどういった機能なのか体感してみたいと思います。下のキャプチャがGoogle Chromeを立ち上げたときの画像です。

©士郎正宗・Production I.G/講談社・攻殻機動隊製作委員会

攻殻機動隊の壁紙に変わっています。背景画像は全部で10種類あります。中のコンテンツにも反映されていて攻殻機動隊テイストに仕上がっています。

では実際にタチコマSAを使ってみましょう。

機能1.閲覧中Webページの診断機能

画面右上にあるアイコンをクリックするとポップアップが現れ、閲覧中のWebサイトが悪性サイトなのかどうか分析してくます。問題のないWEBページなら、「このページは問題ありませーん!」と言っているタチコマが表示されます。

©士郎正宗・Production I.G/講談社・攻殻機動隊製作委員会

機能2.悪性サイトブロック機能

もし悪性の場合は、WARNINGと表示されブロックをおこないます。

©士郎正宗・Production I.G/講談社・攻殻機動隊製作委員会

機能3.ブラウジング履歴機能

「HISTORY」をクリックすると、ユーザーが訪れたWebサイトの履歴が3D可視化され、タチコマと共に見ることができます。スクリーンショットに履歴情報が表示され、クリックするとそのWebサイトの情報が表示されます。そこからページに飛ぶことができます。奥に進むほど過去の閲覧履歴に遡ります。WEBの閲覧履歴を、まるでSF映画のワンシーンのようなUIで見ることができるなんて・・・かくいう私もSF好きなので、とても魅かれます。

©士郎正宗・Production I.G/講談社・攻殻機動隊製作委員会

機能4.ダッシュボード機能

「HISTORY」の左にある「DASHBOARD」をクリックすると、本プロジェクトへの貢献度を数値で確認することができます。

©士郎正宗・Production I.G/講談社・攻殻機動隊製作委員会

また、ブラウジング履歴の統計も表示してくれて、「累計データ(リクエスト総数・アクセスページ総数・アクセスのヒートマップ)」と「推移データ(タイムスタンプ・アクセス時間帯ヒートマップ・上位のアクセス・ファイルタイプ・プロトコル」を見ることができます。自分が、どんなページにどの時間帯でアクセスしてるかが分かるので、定期的に確認するのも良いかもしれません。

最後に、タチコマSAの4つの機能の中で、私が特に気に入った機能がありますので、ご紹介したいと思います。「閲覧中Webページの診断機能」で、ポップアップ画面の「ページを解析する」をクリックすると、Webページの構造を、まるで攻殻機動隊の電脳空間のように3D可視化してくれます。リソースファイルやURLを表示が主な機能で、攻殻機動隊ファンなら必見です。

©士郎正宗・Production I.G/講談社・攻殻機動隊製作委員会

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は研究開発プロジェクト「WarpDrive」のセキュリティソフトウェア「タチコマSA」をご紹介しました。

現代はネット社会という、非常に便利な世の中となっていますが、それと同時に予期しない危険も潜んでいることを忘れてはいけません。

現状は、個人のパソコンやスマートフォンなどのデバイスに対するサイバー攻撃の実態把握や対策が十分にいきとどいていません。これからの、Web利用の安全性向上には、本プロジェクトのような研究開発が進んでいくことが必要ですね。

WarpDrive公式HP