地域産業における経営課題の解決と競争力の向上に向けたプロジェクト「ふじえだICTコンソーシアム」

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Text By:techhub Blog 編集部

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© 2019 ふじえだICTコンソーシアム

 1.経緯、課題

藤枝ICTコンソーシアム(藤枝市役所、静岡産業大学など産学官金が連携した組織です。以下、「コンソーシアム」)の事業として推進しています。

コンソーシアムは、大学や産業界、金融界など多様な主体が協力し、100社を超える多くの企業や団体の賛同を得て、設立されました。

ICTの有効な活用による経営課題の解決と競争力の向上、それを担う人材づくり、またICTを活用したアウトソーシングによる新たな働き方の環境創出に向けて活動をしています。

産学金官連携によりICTに関する情報交換や教育、研究、実証実験、経済活動を行い、地域経済の活性化、相互の成長・発展を実現することを目的としています。

コンソーシアムの活動方針は下記の3事業です。

■ICT導入支援事業

ICT導入に関するセミナーの開催や、地域産業のICT活用に係る個別相談、導入診断、導入支援を行っています。

 

■ICT人材育成事業

ICT業務従事に係る意識啓発セミナーの開催や、地域ニーズに応じたICT教育プログラムを提供しています。

 

■クラウドソーシング事業

ICTを活用した仕事のマッチングシステム(藤枝版クラウドソーシング)の運営です。サービス名を“藤枝くらシェア”といい、地域に向けた働き方改革をお手伝いしています。

地域経済の活性化、雇用の創出や多様な働き方を実現したいと考えております。

経緯・課題詳細

国は人口減少・超高齢化という課題に対し、地方と一体となって取り組み、
自立的かつ持続的な社会の創生を目指して、平成26年11月に「まち・ひと・しごと創生法」を施行し、「まち・ひと・しごと長期ビジョン」及び「まち・ひと・しごと総合戦略」を策定しました。


藤枝市においても持続可能な都市づくりに向けた戦略的な政策展開を図るため、
「ふじえだ健康都市創生総合戦略(藤枝市まち・ひと・しごと創生総合戦略)」(以下、「総合戦略」)を平成27年10月に策定しました。

この総合戦略とともに、藤枝市では“ICTで人の流れを呼び込むまちづくり(全国初)”を掲げました。

最先端のICT技術を利活用して、総合戦略のさらなる推進を目指しています。

そして、これらの取り組みを推進するために、産学官金が連携して平成29年にコンソーシアムは設立されました。

コンソーシアムでは3つの事業(地元産業ICT導入促進、クラウドソーシング推進、ICT人材育成)を一体的に推進しています。

ICT人材育成事業では、幅広い年代へICT保有スキルに応じたICT教育と人材マッチングを行うことで、地元産業におけるICT人材の定着及びICT活用を促進させることを目指しています。 

2.具体的な対応内容

(1)ICT人材の育成

高校生や大学生、社会人を対象に、即戦力となるICT人材の育成を目指して実践的な教育を行っています。

 

A.ITパスポート合格講座

ITパスポート試験(※)の合格を目指す講座。※ICTを利活用する社会人・学生が備えておくべき、ICTに関わる基礎的な知識を問う国家資格です。 

 

B.IoT活用実践講座

昨今、話題のIoTについて、基本的な考え方や設計方法、プログラミングを学ぶ講座。IoT関連企業への就職や起業、投資判断にも有効な知識・スキルを身に付けられます。

 

C.ホームページ作成講座

プログラミングスキルがなくとも、簡易にホームページを作成する方法を学ぶ講座。1日完結型で、講座中に自身のホームページを公開することが出来ます。

 

D.エクセル、アクセス中級編講座

業務を効率化するための、Excelによるデータ集計・マクロ活用、Access使ったデータベース作成方法等を学びます。

高価なソフトを導入することなく、日々の業務を効率化できるようになります。


E.Python Boot Camp

プログラミング言語「Python」について学びます。PythonはAIプログラミングにて用いられており、高単価の案件があることから注目されています。

(2)ICT人材マッチング

藤枝市内への若者の転入、定住を促すため、所得アップが見込めるICT関連の仕事にて地元企業への就業を支援します。

3.将来の構想

(1)高単価案件の受注が可能な人材の育成

ICTに関わる基礎的な知識・スキルの普及に加えて、高単価の案件を受注できる人材の育成を進めたいと考えています。

Webアプリケーション開発やAIプログラム開発を行える人材等を候補として検討しています。

(2)自走可能な収益体制の確立

藤枝ICTコンソーシアム事業へは平成32年度までは国からの補助金助成がされる見込みですが、その後については自走化を視野に入れた活動が求められています。

地元教育事業者と連携しながら、講座の企画及び集客を進めて参ります。

ふじえだICTコンソーシアム

藤枝くらシェア